鼈のレザーアート(特別枠)

鼈(すっぽん)のレザーアート

長寿のシンボル
すっぽんは長寿の象徴として古くから親しまれてきました。その寿命は100年以上とも言われ、カメ科の中でも特に長生きすることで知られています。
また、すっぽんは「スッポンポン」と呼ばれる縁起の良い言葉の語源にもなっており、長寿と健康の象徴として扱われてきた歴史があります。縁起物としてすっぽんの置物や絵柄を飾る風習も根付いていて、古来より人々に愛されてきた生き物だと言えるでしょう。

強い生命力
すっぽんは非常に強い生命力を持っていることでも知られています。過酷な環境下でも生存できる適応力の高さは、縁起の良さと結びつけられてきました。
例えば、干ばつに見舞われた際には泥の中で夏眠することで乾季を乗り越えるといった能力があります。また、長期間の絶食にも耐えられるため、飢餓に直面しても生き延びることができると言われています。
このようなタフな生命力は、困難な状況をも乗り越える力の象徴とされ、すっぽんを縁起の良い生き物として扱う理由の一つになっているのです。

甲羅に込められた縁起
すっぽんの甲羅は、硬く丈夫であることから、「難を跳ね返す」という縁起の良さを表していると考えられています。また、甲羅の形状が小判に似ていることから、金運や財運を呼び込むとされる面もあります。
さらに、すっぽんの甲羅は「亀の甲より年の功」ということわざの由来にもなっており、年月をかけて培った知恵や経験の象徴だとも言われています。

こうした甲羅に込められた様々な縁起の良さが、すっぽんを特別な存在として扱う理由の一つとなっているのでしょう。

漢字の由来
すっぽんの漢字「鼈」は、非常に縁起の良い由来を持っています。この字は「籠に入った亀」を表しており、「福を呼び込む」という意味合いがあると言われています。
また、「鼈」の字は「矛盾」という意味を持つ「鼎」という字に似ていることから、「物事の矛盾を解消する」といった縁起の良さも兼ね備えていると考えられています。
このように、すっぽんという生き物自体だけでなく、その漢字にも縁起の良さが込められていることから、古来より特別な存在として扱われてきたのだと言えましょう。